• ご利用案内
  • 当店について
  • 仏像の選び方
  • よくある質問
  • お客様の声
木彫りの仏像について

仏像には様々な素材が用いられています。その材質も技法も多彩です。


木彫りの仏像について
材質

ガンダーラやインド、中国、朝鮮を通じて石仏が主流を占めていたのに反し、日本の仏像彫刻を材質別に見てみますと、木造が大部分を占めています。木材の豊富な風土や神霊が宿るとされた樹木への畏敬などから木材が主流となっていきました。木彫像は飛鳥・白鳳時代にも見られますが、本格的な木彫仏は平安時代になって現れてきます。


技法

木造の技法は大きく別けて二つに大別されます。一木造り(いちぼくづくり)と寄木造り(よせぎづくり)です。

一木造り(いちぼくづくり)は必要の大部分を一本の木から掘り出すもので、歴史的には一木造りの方が古いです。 体幹部から離れた部分、腕や天衣、持物(じもつ)などは別材を用いますが、完全に1本の材から造ることもあります。 材木の干割れやねじれを防ぐために「内刳り(うちぐり)」といって、背中から内部を刳っているの像も多く見られます。大きな像を造るためには巨木が必要であり、像が重く移動が大変であるというデメリットがあります。

寄木造り(よせぎづくり)は複数の大木を角材にして組み立てて仏像を彫り上げることで、平安時代から現れてきます。丈六仏(じょうろくぶつ)などの巨像の制作に際して考案されたものです。内刳り(うちぐり)を施してから接合する方法が平安時代に考案されました。そのおかげで軽量化に成功し、運搬にも便利になりました。これは平安末期の仏師である定朝(じょうちょう)が完成したものといわれていて、これによって複数の仏師で共同作業できるようになりました。大仏師定朝(じょうちょう)は京都の宇治の平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像を造られました。その仏像が唯一の遺品とされていて、その後の造像の手本となりました。


種類

使用される木材の種類は時代によっても変化し、飛鳥時代のクス材から天平時代の頃にはヒノキ材が多くなり、平安以降には寄木造り(よせぎづくり)に適したヒノキ材やカヤ材が多く使用されています。 インドでは仏像に最も適した材として白檀(びゃくだん)が選ばれ、白檀(びゃくだん)を産しない中国・日本にも伝えられました。インドにおいて白檀(びゃくだん)は、その芳香や材の緻密さなどが賞されて、仏像を造る上での最高の材として珍重されました。白檀で彫られた仏像を檀像(だんぞう)といます。仏教美術における木彫像の流れは檀像(だんぞう)の系列を中心とします。 お香としては南西インドのマイソール地方の白檀(びゃくだん)を老山白檀(ろうざんびゃくだん)を最高級品の白檀(びゃくだん)とします。

飛鳥・白鳳時代の木彫像の多くにクス材が用いられていますが、これは檀像彫刻(だんぞうちょうこく)の影響であるとされ、クス材の独特の香りが代用されたと考えられます。特にヒノキ材は構造的な強さと造作のしやすさや木目に沿って美しく割れ、寄せ木の材として使いやすいから多く用いられました。

このエントリーをはてなブックマークに追加
list of goods当店の仏像一覧

釈迦如来

釈迦如来

仏教の開祖であり、仏様として唯一実在した人物。様々な教えが実践されているが、その全ての中でお釈迦様が信仰されている。

阿弥陀如来(アミターバ・アミターユス)

阿弥陀如来(アミターバ・アミターユス)

西方の極楽浄土の教主で、密教においては五仏の一尊に数えられる。極楽往生・福徳長寿のご利益があるとされる。

薬師如来(薬師瑠璃光如来)

薬師如来(薬師瑠璃光如来)

薬師如来は古来より病気平癒を主として、現世利益を司る仏様であることから、日本では「お薬師様」として広く親しまれています。

ヴァジュラサットヴァ(金剛薩た)

ヴァジュラサットヴァ(金剛薩た)

菩薩の代表格で、金剛(ダイヤモンド)のように堅固な菩提心を持つと称される。密教の付法相承の第二祖である。

持金剛

持金剛

後期密教では大日如来に代わって金剛薩たが五仏より上位に置かれる持金剛へと発展し、最高の尊格となりました。

文殊菩薩(マンジュシュリー)

文殊菩薩(マンジュシュリー)

仏様の知恵を司る菩薩で、卯年の守り本尊である。知性向上、学業成就などのご利益があるとされる。

観音菩薩(観世音菩薩・観自在菩薩)

観音菩薩(観世音菩薩・観自在菩薩)

慈悲を象徴する菩薩で、衆生を救済するために、様々なお姿に変化する。世界中で人気がある仏様である。

多羅菩薩(ターラ)

多羅菩薩(ターラ)

観音菩薩が衆生を救い尽くせないことのために流した涙から生まれたとされる仏様。チベット仏教圏内では圧倒的な人気があります。

弥勒菩薩(マイトレーヤ)

弥勒菩薩(マイトレーヤ)

弥勒菩薩は未来仏といって、今は私たちの世界にはいないが将来必ず出現する、未来の仏様として厚い信仰を集めています。

不動明王(不動尊・お不動さん)

不動明王(不動尊・お不動さん)

大日如来の化身であり、五大明王の中心尊である。お不動さんの名で親しまれ、根強い信仰がある。

毘沙門天(多聞天)

毘沙門天(多聞天)

四天王の一尊で仏法を守り、独尊として信仰されている。七福神のひとつに数えられ、商売繁盛などのご利益があるとされる。

聖天(歓喜天)

聖天(歓喜天)

多くは象頭人身の姿で表され、除災招福や子授けのご利益があるとされる。聖天さんと呼ばれ厚い信仰を集めている。

インドラ(帝釈天)

インドラ(帝釈天)

帝釈天はバラモン教の神が仏教に取り入れられ、護法神となったものです。初期では梵天と帝釈天は仏教を護る神されてきました。

大黒天(マハーカーラ)

大黒天(マハーカーラ)

元々は破壊の神でしたが、仏教に取り入れられた後、日本では七福神の一尊として加えられ、人気のある福の神となりました。

ミラレパ

ミラレパ

ヨーガ行者・詩人としての名声が高く、現在でも「ミラレパ伝」「十万歌謡」は多くのチベット人に愛読されています。

パドマサンバヴァ(グルリンポチェ)

パドマサンバヴァ(グルリンポチェ)

八世紀に活躍したインドの在家密教行者で、チベットに密教を伝来させた偉大な行者で、今でも厚い信仰を集めています。

せん仏(ツァツァ)

せん仏(ツァツァ)

小さな仏像や塔を掘り込んだ木型や鋳型に粘土を押し入れ、それを天日干しをして乾燥させたものです。

商品に関するお問い合わせ


Top