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法輪とは

お釈迦様は王族に生まれながらも、29歳の時に出家をして、6年間のつらい苦行をして、山を下り菩提樹下で悟りを開かれました。そのあと、ありありと法(ダルマ)を見て、以後45年間もの間、人々に教えを説き続けたと伝わっています。お釈迦様は法(ダルマ)について語られたので、お釈迦様の教えを説き聞かせることを説法といいます。

法輪とは
転法輪印(てんぽうりんいん)とは

仏像が行なっている手の形は、印相(いんそう)といって、両手で示すジェスチャーによって、様々な意味を象徴的に表現するものでありますが、お釈迦様が説法をする様子を表した、転法輪印(てんぽうりんいん)という印相(いんそう)があります。転法輪印(てんぽうりんいん)は説法印(せっぽういん)ともいい、お釈迦様が説法をされている手の形を表しています。同じ印で、形状の違うものもあります。
仏像の源流といえばやはり釈迦如来像で、基本的な印相(いんそう)はお釈迦様のある特定の行為に伴う身振りから誕生したもので、これを「釈迦の五印」といいます。「釈迦の五印」は、説法印(せっぽういん)、施無畏印(せむいいん)、与願印(よがんいん)、禅定印(ぜんじょういん)、降魔印(触地印)の五つがあります。

初転法輪(しょてんぽうりん)」とは

初転法輪(しょてんぽうりん)」とは字から想像するに、初めて転がした、法の輪と読めますがこれはどういう意味でしょうか。
菩提樹下で悟りを開かれたお釈迦様は、苦行時代に共にした仲間である5人の比丘(出家修行者)と語るためにサールナート鹿野苑 (ろくやおん)に行きました。初め五人の比丘はお釈迦様のことを苦行を、途中で修行を諦めた人であると思って、仲間として受け入れることを拒否しようとしました。しかしお釈迦様のあまりにも清いお姿を見て、それまでの偏見を捨て、お釈迦様を丁重に迎え入れることにしました。そこでついに初めての説法をしました。これを「初転法輪(しょてんぽうりん)」といいます。5人の比丘はお釈迦様の弟子となり、これが仏教教団の出発点であります。

「法輪とは」まとめ

法輪とは「仏様の教え」のことであり、仏様が教えを説くことを転法輪(てんぽうりん)だということができます。
インド古代の聖王が持っていたとされる輪の武器である法輪(ほうりん)が転がって自在に敵を打ち砕くように、仏様の説法も我々衆生の迷いを破壊するとされます。また法輪(ほうりん)が転がる様子を、お釈迦様の説かれた教えである法が、人から人へと広まる様子を表しているのです。

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