アジアでも最貧国のひとつであるネパールに2015年4月大地震が起き、多大なる被害がありました。ネパールの建物は、レンガ積みの耐震性のない脆弱な構造のものが多く、歴史的な建造物や世界遺産の寺院などの多くが修復不可能な損傷を受けました。8,000校以上の学校が被害を受け、全壊したところも多かったようです。
2018年10月現在、震災より3年半もの月日が経ちましたが、再建された学校は約8,000校の内の一部で、最近ようやく復興の兆しが見えてきたようです。
多羅堂の仏像の多くはネパール産であり、ネパールから直接仕入れることで、現地のお役に立てているという思いもありますが、それ以外に何か直接的にネパールに対してお役にたてることはないか、地震以前からずっと考えておりました。
多羅堂の売り上げと自身の資産を合わせてネパールに学校を建てるという構想を掲げて、早くも数年が経ちました。
正直に申し上げて、その構想は残念ながら進んでいるとは言えません。
その理由としましては、世界的に異例の危機をもたらした、過去に類を見ない新型コロナウイルス感染症により、様々な問題が起きました。
多羅堂も、毎年訪れていたネパールには、この数年渡航出来ておらず、この件でのネパールの協力者も健康面や経済的な面で危機に陥っています。
前途多難な道ではありますが、時間が仮にかかってしまったとしても諦めずに、達成したいと切に願っております。